現在販売されている数多のオールインワン化粧品の中から自分に適したものを選ぶにはどうしたら良いのでしょうか。オールインワン化粧品に含まれている成分とその効果から、商品選びの際のポイントについて解説します。
オールインワン化粧品ならではの選び方があるわけではない
オールインワン化粧品は化粧水や美容液などの従来の化粧品をゲル化したものなので、特別な選び方をしなければならないわけではありません。
オールインワンという呼び名にこだわらず、美容液や保湿クリームを選ぶときと変わらない基準で選べば大丈夫です。
レビューサイトの書き込みやランキングサイトの順位をチェックする方法もありますが、正しい知識があれば自分自身で選び出すこともできます。
自分が解決したいと思っている肌の悩みに対応した成分がどれくらい配合されているか、自分の肌にとって負担の大きい成分が配合されていないかをまず確かめていきましょう。
スキンケア・エイジングケアに欠かせない保湿効果のある成分からチェックしていくことがおすすめです。
乾燥肌を解消するために保湿力の高さを重視するなら、ヒト型セラミドなどが成分として含まれているオールインワン化粧品を選ぶと良いでしょう。
セラミド以外にもコラーゲンやヒアルロン酸といった異なる種類の保湿成分が配合されていれば、さらなる保湿効果を期待できます。
ただ、配合成分の数が多いオールインワン化粧品が優れているとは限らない点には注意しましょう。
少ない量の成分を多く配合して、成分の数をアピールしているオールインワン化粧品もあるからです。
オールインワン化粧品で小じわやシミに対処することはできるのか?
オールインワン化粧品でエイジングケアをしたいなら
若い頃の肌のハリを取り戻すためにエイジングケアをしたいなら、コラーゲンやエラスチンにアプローチするエイジングケア化粧品成分が配合されたオールインワン化粧品を選びましょう。
ビタミンA誘導体であるレチノールやレチノイン酸トコフェリルが配合されたものを選べば皮膚・粘膜の細胞を活性化させる効果が期待できますし、ネオダーミルが配合されたものであればコラーゲンやエラスチンの生成をサポートすることができます。
ビタミンC誘導体も、抗酸化作用やターンオーバーを促進する作用など肌の健康に役立つ効果が期待できる成分なのでおすすめです。
また、フラーレンやアスタキサンチンも抗酸化作用が高く、活性酸素対策として優れた成分と言えます。
ちなみにコラーゲンやエラスチンが配合されているオールインワン化粧品もありますが、肌のコラーゲンやエラスチンとしてとりこまれるわけではありません。
あくまで保湿効果の期待できる成分として考えましょう。
オールインワン化粧品選びの注意点
オールインワン化粧品選びは自分が必要としている効果の期待できる成分が入っているかをチェックすることが基本ですが、敏感肌の人は肌への刺激という点も気にかける必要があります。
例えば、エイジングケアをする際に有用な成分として紹介したビタミンC誘導体ですが、人によってはピリピリとした刺激を感じることがあります。
そのため、肌のコンディションが優れないときにはビタミンC誘導体が含まれていないオールインワン化粧品を使った方が良いでしょう。
他にも刺激が強い成分はありますが、メリットとデメリットのバランスを考えて使うことが大切です。
また、有効成分だけでなく防腐剤などの添加物にも気を配りましょう。
化粧品を使っていく中で、自分の肌質に適した負担の少ない成分が何であるかを把握しておけば、オールインワン化粧品選びの際に役立ちます。
まとめ
オールインワン化粧品を選ぶときのポイントは、化粧水や美容液などを選ぶときと変わりません。
なぜなら化粧水や美容液をゲル化したものがオールインワン化粧品と呼ばれているからです。
ゲル化しても配合成分の働きは変化しないので、同じ基準で選べば問題ありません。
スキンケアの基礎である保湿効果を第一に考えるなら、ヒト型セラミドなどの成分に加え、コラーゲン・ヒアルロン酸などの成分が配合されているものがおすすめです。
肌のハリや弾力を重視するなら、ビタミンA誘導体やビタミンC誘導体などのエイジングケア化粧品成分が含まれたものを選びましょう。
ただし、いくら成分の効果が優れているとしても、肌への刺激が強い製品を使うことはリスクが大きいです。
特に敏感肌の人は肌への負担が大きい成分が含まれたオールインワン化粧品を避ける必要が出てきます。
防腐剤などの添加物も無視できないポイントで、各成分が自分の肌に合っているかを知っておきたいところです。